看護部からのお知らせInformation post details

2023.08.15

新人技術研修を行いました。

こんにちは。  看護部長の髙橋です。

8月7日に、新人技術研修(採血・静脈留置・点滴管理)を行いました。

まずは、自分たちで“静脈ん”を作成しました。

”静脈ん”とは、採血練習キットで、当時の主任看護師たちのアイデアで作られたものです。
平成25年に、国際ホスピタルショウで、看護のアイデアde賞を受賞したんですよ。

当時、何十万円もする採血練習用のキットもあったのですが、
皮膚が固く穿刺の感覚もにぶく、食紅水を注入するたびに接続部が外れて、赤い水が飛び散っていました。
もっと、実際の皮膚感覚で出来ないかと考えられたのが、”静脈ん”です。
とにかく安価!!  材料は ゴム手袋・メラミンスポンジ・サクションチューブで作られます。
サクションチューブに刺す感覚が、当院の高齢患者の血管にそっくりでした。


まず、サクションチューブに食紅で染めた水を注入して縛ります。
メラミンスポンジに、カッターで溝を入れ、食紅水を充填したサクションチューブを埋め込みます。
最後にゴム手袋を被されば、”静脈ん”の出来上がりです。
ちなみに、指先にはティッシュを詰め込んでます。(笑)


  ”静脈ん(じょうみゃくん)”の実態



まずは 血管(サクションチューブ)を見ながら穿刺します。




そして、皮膚(ゴム手袋)の上から穿刺し、穿刺したあとゴム手袋をめくって、針が血管に入っているかを確かめることもできます。


ちゃんと、逆血もあるんですよ。
サクションチュ―ブは何回か穿刺できますし、もしボロボロになったら、サクションチューブを交換するとまた使えます。




   抜針の練習


ここで、穿刺針の安全機能の使い方も習得できます。
”静脈ん”は、一人に1個渡されるので、普段でも練習ができます。


この後、点滴管理について講義がありました。