当院の透析室は「患者さんにとって最良の透析医療の提供」を基本理念として、昭和57年1月に開設、血液透析を中心に腹膜透析及び、血液浄化業務全般を行なっています。また、コンピューターによる透析装置の集中管理システムをいち早く導入、より安全で快適な透析を目指しています。
新病院の透析室は、外来患者さんの透析フロアが約298m²、入院患者さんの透析フロアが約229m²と、広々とした開放的な空間にて透析治療を行うことができます。また、食堂を兼ねたラウンジは、皆さんのコミュニケーションの場となることにより、通院する辛さも幾分和らぐのではないでしょうか。現在、およそ170名の患者さんが通っていらっしゃいます。
腎臓病センター
透析室Dialysis
コンピューターによる安全集中管理と、広々とした開放的な透析室
我が国での透析医療の進歩はめざましく、初めて透析が行なわれてから45年足らずで世界の頂点に立つほどになりました。これからも、時代の波に取り残されることなく、日々勉強、努力を重ね、最高の透析を提供し続けていきたいと考えています。
透析室のご案内
当院透析室は、1フロアに外来専用透析ベッド48床、入院専用透析ベッド22床(内個室ベッド2床)の70床で稼働しております。重症透析患者様用には、4階病棟および5階病棟の個室に2床ずつ合計4床の透析専用ベッドを設置しています。透析室設置の個室は、感染症にも対応しており、陰圧換気とし、個別空調となっています。また、当院透析室は、血液透析、腹膜透析のみならず、血液浄化療法すべてを行える施設となっています。
血液透析は、月水金は午前透析、午後透析、夜間透析の3部体制、火木土は午前透析のみの一部制で行っています。
透析開始時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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午前透析 8:15~ | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
午後透析 13:15~ | ● | - | ● | - | ● | - |
夜間透析 17:00~ | ● | - | ● | - | ● | - |
※血液透析療法の通院には、無料送迎サービスも行っております。
※現在、オーバーナイト透析の受付は行っておりません。
夜間透析
月水金 17時頃より開始し、23時頃までに終了いたします。無料送迎サービスは行っておりません。
水処理
透析液に使用する水には細心の注意をはらい、常にきれいな水の供給を心がけ、水処理室には外からの埃等が入らないよう陽圧室としています。
透析装置すべてで、エンドトキシン濃度は「常に検出限界以下」に保たれていますので、安心して透析治療が受けられます。
血液透析
最新のコンピューターシステムを導入し、血液濾過透析(HDF)にも対応可能です。
腹膜透析
国が勧める在宅医療の一つととらえ、腹膜透析療法を行っています。月1回の外来フォローに加え、定期的に腹膜機能検査(1回/年)透析効率測定(2回/年)を実施し、最新の血液検査結果は郵送にてお届けしています。
血液浄化
潰瘍性大腸炎には、消化器内科医が担当し顆粒球吸着療法(GCAP)を行っています。この療法は1回の治療が2時間程度掛かりますが、当院では患者様の都合に合わせ日中~夜間すべての時間で対応可能としています。その他の血液浄化も随時受け付けています。
自主機能評価指標
施設の状況 | |
---|---|
施設の役割 | 社会医療法人 |
病床数 | 147床 |
透析ベッド数 | 73床(内病棟4床) |
施設の機能 | |
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月水金 | 8:00~23:00 |
火木土 | 8:00~14:00 |
長時間透析 | 無 |
Offline-HDF | 無 |
Online-HDF | 有 |
CAPD | 有 |
シャント手術 | 可 |
シャントPTA | 可 |
医療スタッフ | ||
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透析医師数 | 7名 | |
看護師 | 16名 | |
内 訳 |
認定看護師 | 透析1名 |
感染1名 | ||
透析技術認定士 | 2名 | |
臨床工学技士 | 11名 |
患者の状況 | |
---|---|
外来 | 140名 |
入院 | 55名 |
年間透析数 | 28,373件 |
1日平均 | 91件 |
入院率 | 31.7% |
平均年齢 | |
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外来 | 男64.6歳・女70.4歳 |
入院 | 男73歳・女75.7歳 |
治療指標 | ||
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Hb10.0g/dL以上 | 82.3% | |
Hb平均 | 10.7g/dL | |
P管理(6.0未満) | 81% | |
P平均 | 4.6g/dL | |
PTH管理(240pg/mL)以下 | 85.1% | |
透析量 (KT/V1.2以上) |
69.2% | |
平均 | 1.24 |
ゲスト透析・旅行者透析(ビジター透析)を希望される皆様へ
当院では、旅行や出張等に伴う単回透析を随時承っております。透析回数に関わらずご相談ください。申込みは、電話またはホームページの問い合わせ欄からお願いします。
申込の流れ
予約は、透析ベッドの空き状況にもよりますが、透析予定日の1~2ヶ月前より予約を受け付けております。申込みの際にご確認ください。また、予約時は、現在かかられている医療施設の連絡先もご用意ください。
ご用意頂くもの
- 保険証・身体障害者手帳・特定疾病受領証
- 診療情報提供書
- 透析条件記載用紙(当院指定のものがございます)
- その他
- 透析記録等
- タオル・パジャマ類(有料にて貸与可能です)
- 病衣…¥150
- タオル(大)…¥150
- タオル(小)…¥50
- スリッパ…無料
- お食事は、ご希望により有料にて提供可能です。(税込¥500)
※キャンセルの場合は、なるべく早めのご連絡をお願いします。
- 透析時間は、4時間まで承ります。
- 除水量は当院規定により、決めさせて頂いています。
- 感染症をお持ちの方は、月水金の午前透析はご遠慮頂いております。
Q&A
Q. 慢性腎臓病といわれました。
当院では、慢性腎臓病の教育入院を実施しています。これから病気とどう向き合い、どういう生活を送っていかなければならないかなど、詳しい検査を行い医師のみならず、それぞれの専門家がチームとなり、サポートさせて頂いています。慢性腎臓病でお悩みの方は、一度相談することをお奨め致します。
Q. 通院がつらくなってきた。通院に介助が必要になった。
当院では、無料送迎サービスを行っています。最近通院に不安がある、歩行には介助が必要などのお悩みの方は、一度ご連絡ください。当院の送迎サービスは個別送迎が基本です。
Q. 健康診断で検尿の異常を指摘されました。
検尿の異常=腎臓病とはなりませんが、たんぱく尿を指摘された場合は、精密検査をお奨め致します。当院受診の際は、お電話にて予約してから受診して頂くとスムーズに診察を受けることができます。
Q. 旅行透析を受けたい。
随時受け付けを行っています。HPの「ゲスト透析・旅行者透析(ビジター透析)をご希望される皆様へ」をご覧ください。
Q. 食事管理、栄養管理に自信がない。
当院管理栄養士が疑問、質問にお答えします。また当院では1年に一度調理実習を行い、毎年たくさんの方が調理を経験されています。無料DVDの配布も行っていますのでご相談ください。
Q. 腎臓病を指摘されたが、今後の生活に不安がある。
当院では専門の相談員(MSW)が福祉やサービスなどの相談を受け付けております。